2月5日
1日に松竹座の初日が明きました。初日前日の舞台稽古あたりで立廻りが変わったり中身をカットしたりといろいろ変更がありました(特に八犬伝)。他にも早替わりの練習、道具の転換、黒御簾の段取り‥ぎりぎりになってまぁこれだけいろんな事をやっていて初日に間に合うのかな?と思いましたが、初日はわずか10分遅れ。それからは全体が慣れてきたのかどんどんテンポが早くなり5日目で終演は8時20分となっています(当初の予定は8時半でした)この様子だとあと5分くらいは詰まりそうな感じで「これなら楽の日は最終の新幹線に間に合うね」と初日が明いて早々楽屋ではもう千穐楽の段取り。
3日は夜の部終演後に「節分スペシャル」。
花道に赤鬼が出てきまして猿之助さんをはじめ出演者全員で舞台で豆まき。私も帰りがけに楽屋口で豆もらってきました。
大阪に来て稽古でごちゃごちゃしているときに睡眠時間削って「何でホームページの模様替えなどしているんだ」と我ながら思いましたが、ニフティの「ノートブック」という機能を使って日記のコーナーを作ってみました。これならパソコン持って歩かなくても楽屋や喫茶店でもパーム端末があればちょこっと書き込みが出来ちゃうわけで、しかしまぁいろんな事が出来るものです。
ザウルスからバイザーに着々と移行作業をしていますが、もっとも難関だった長唄芝居関係のテープのデータベースがもう少しで出来上がります。これも何とか書式を変えてシンクロさせるソフトでザーッと流し込めないものかといろいろやってみたのですが今ひとつよくわからず、変にシンクロさせて中で項目がごちゃごちゃになるのも面倒だし仕方がないので全部プリントアウトして約1200件を手入力でポチポチやりはじました。
パーム用のデータベースソフトは何種類もありまして雑誌など読みあさり「J File5」というのを使うことにしたのですが、使い始めてみてこのソフトが実に優れもの。外国のソフトなので表示はすべて英語です。実にかゆいところに手が届くというか「こう出来ると便利だな」と考えていたのが出来ちゃうソフトなのです。当初はプリントアウトした紙を見てげんなりしていたのが慣れるにつれて1日100件は平気で入力できるようになりまして、思いの外早く作業が終わりそう。でもまだ芝居のビデオ、附帳、台本のデータ(これも1000件くらい)も移さなくてはなりませんから当分暇つぶしになりますね。
2月13日
今日松竹座は中日になりました。
今月は夜の仕事、じゃなくて夜の部担当ですから楽屋に入るのは午後3時。午前中はホテルの部屋を掃除してもらうために一度空けなくてはなりませんから、9時半頃ホテルを出てお昼頃までぶらぶらと散策へ出かけます。毎日ホテルのある宗右衛門町から北、これは長堀や東急ハンズ方面にいったり南はビックカメラ、日本橋の電気街に行ったりしていましたが、10日にならないうちにそこら辺のところに行き飽きてしまい朝のお散歩がじつにつまらなくなっていました。
そんなんで最近は適当に歩き回ったあとはエスプレッソの美味しい喫茶店で読書などして過ごしているのですが、先日買った「演出術・蜷川幸雄」(紀伊國屋書店刊)という本が面白くて時間の経つのを忘れて読んでおります。
「幕が明いて3分間のうちに非日常の世界へ」という蜷川さんの芝居のあのアイデアはどんな風にひらめくのか見ていてすごい興味があり、蜷川さん関連の本はあらかた読んでしまって何か無いかな?と探していたところにこの新刊は嬉しかったですね。
千日前のアーケードに出来た新しいペット屋さん。中にはいるとまあとにかく可愛い子猫に子犬がたくさんいて、毎日前を通るたびに寄って眺めています。本当に可愛いですよ。
トップのカウンターがもうじき50000カウントになりますね。キリ番ゲット、私も狙おう。
2月15日
夜な夜な隣室から聞こえる声
それに初めて気が付いたのはは大阪に来て1週間目くらいのことでございました。
夜11時過ぎですがパソコンをいじっているとテレビの音に混じって何か聞こえます。何だろうか?と思って聞いてみるとカラオケの声のようなものがホテルのどこかから響いてきます。
このホテルは盛り場のど真ん中ですから表の嬌声に怒声、カラオケスナックから漏れる調子っぱずれのへんてこな歌が聞こえたりすることはありますがそれとも違う。ドアを開けてみるとよそで部屋で騒いでいるでもなく??その時はあまり気にもせず寝てしまいました。
再びそれが聞こえたのがその1週間後。何とも唐突に壁の向こうから声が聞こえてきました。それも何を言っているかはっきり聞こえるくらいに大きな声です。で、あきらかに演歌を歌っています。声もしっかりしているし素人ではない感じ。
はじめは「一体なんだ?」と思っていましたがそれから夜中の1時過ぎまで続いてちょっとうるせえなぁと思い始めました。
でもまあこっちも夜中に結構大きな音で落語を聞いていて
「‥どうもこれが実にいぃ〜ぃ女で。こんなに力入れなくてもいいんですけどね、いい女だとつい力入れたくなりますな‥」なんて志ん生さんの声が隣に響いているかもしれないし‥まあいいか、とその時もそれで終わっちゃった。
一昨日のこと。深夜、日付が変わった頃かな。今度は歌の題名がわかるくらいでっかい声で歌い出した。
「‥つらくはないわ〜、この東京砂漠」
!!!今日の出し物は「東京砂漠」。こっちもジャズを聴いていたので隣の「東京砂漠」が気にならないくらいまでボリュームを上げ、そのまま1時半頃まで私も心地よい音楽をちょいと大きめなボリュームで実にいいノリとなっていました。そうこうしているうちに隣も寝たのか「東京砂漠」も聞こえなくなった。
そして昨日。日記を更新しているときにまた唐突に
「あんこぉ〜椿ぃわぁ〜あんこ〜椿は、ああああんああん‥‥」
「あんこ椿」を壁のすぐ向こうでおっ始めた。コブシはグリグリ効いているし節はうねっちゃっているし隣室はもう宴たけなわという感じで、20分くらい経ってもこの勢いがいっこうに止まらない。
さすがにうるさいので電話しましてね「すんまへん、ちょいと隣に筒抜けなんですけど」というと「あ、どうもすみません」と静かになりましたが、隣人は一体何者だぁ?
私たちの集団も相当変わっていると思いますが世の中にはいろんな人がいます。まあこっちも音を出す仕事ですから同じ様なものですが、さすがに深夜のホテルで三味線弾いたことはありませんね。
2月24日
や〜っと明日は千穐楽。
20日過ぎになって何だか急に体がくたっとなってきたので、ジムでちょっときつめにウェイトやらバイクをやったらその時は気持ちよく汗をかき爽快だったのに、そのあとが当然のごとくひどい筋肉痛。すぐに治るだろうと思っていたら、運動の疲れも残って昼間は体がだるいし黒御簾で座っていると肩こりに首筋の痛み、すっかり裏目に出まして毎日しんどくて参りました。
先日古本屋で唐十郎と状況劇場の写真集を購入。本当にこんなの実際にやっていたのかなという凄まじい舞台写真の連続に圧倒されました。メンバーも李礼仙はじめ根津甚八、麿赤児、四谷シモンと強烈な面々、もうドロドロですごいエネルギー。
ホテルの荷物も段ボール一つを残してフロントに下ろしてしまったので部屋はがらーんとしてしまいました。
明日最終の「のぞみ」で帰って26,27日はお休み。3月の歌舞伎座の稽古は28日から始まります。来月は夜の「十六夜清心」ですが、有名な芝居なのに今までちゃんと見たこと無いのです。もちろん黒御簾も初めてなので楽しみです。
3月7日
2月25日に松竹座が千穐楽になりました。
楽なので何かおまけが付くかと思っていたら簡単なカーテンコールがあっただけでこちらはいつもと変わりなく定時(20時20分)にお終い。怒濤の後片づけで楽屋を後にし、最終ののぞみで東京に帰ってきました。この日は新幹線の時間も十分にあったのですが楽なので楽屋内も慌ただしいし、いろんな段取りやらで1日中気忙しかったので新幹線に乗ったとたんにガクッとくたびれてしましました。
26日は朝8時過ぎに大阪からの宅急便が7個着きまして、ドカーンと玄関に積み重なったのをばらす作業で午前中はお終い。午後は歌舞伎座に「十六夜清心」の附を写しに行きました。お天気が良かったので自転車で往復したら久しぶりの20キロは結構効きました。
27日は初めて「人間ドック」に行って参りました。私は「東京芸能人健康保険組合」というのに加入しているのですが、新しく40歳になった人を対象に「不惑ドック」なるものを無料でやってくれるというので家内が申し込んじゃったのです。
朝8時半に新宿南口の病院で受け付け開始ということなので早起きして行って来ましたが、その病院は人間ドック専門のクリニックでフロアーも広々していてとてもきれいなところでした。パジャマに着替えて体重身長、血液採取、視力、眼底写真、レントゲン‥と10項目くらいかな、順番にやってもらいます。
私はどうもバリウムというのが苦手で気持ち悪くて嫌なのですが、今回飲んだバリウムは以前のに比べてとても飲みやすかったです。バリウム飲む前に胃を膨らませるために炭酸の粉を飲みますね。
「写りにくくなるから絶対ゲップしちゃいけませんよ」といわれているそばから飲んだとたんにうっかり「ゲプ!」とやったら、それまでつんとおすましした女医さんがとたんに機嫌悪くなって困りました。2時間くらいで全行程終わって午後にはその結果がわかり面接がありますのでそれまで新宿西口をブラブラ。
何しろ朝から何も食べていませんから家内と待ち合わせをして食事。西口のヨドバシカメラの通りにある回転寿司の「北澤」に入りましたが、ここは「10000人に聞いた美味い寿司屋」の「ナンバー1」に輝いたとのこと。早速いろいろ食べましたがどれもネタが良くてなるほど美味い!美味しいですが値段もそこらの回転寿司とはちょっと違ってホイホイ食べていると結構良い値段になります。伊勢エビのにぎり、大トロ、富山の白エビ、一皿1400円の特上ウニ、活ホタテ、活たらば‥目の前を流れていくものがみな見事でした。そうそう伊勢エビの味噌汁も美味しかったですよ。
久しぶりの新宿西口なのでヨドバシカメラやらマップカメラ、その他中古カメラ屋、パソコンショップ‥あちこち参詣に行って時間をつぶし午後結果を聞きに行きました。こういう結果を聞くのは何だかおっかないもので呼ばれるとドキドキしてしまいますが、先生から言われた第一声「えーまず、ダイエットしてください。」
「おっしゃるとおり」扇子でおでこをピシャッとやって「よっ!!」なんてことはやりませんでしたが、これを機会に少しまじめにダイエットしよ。
2日間の休みでしたが用事がたくさんあって忙しかったなぁ。
28日から3月歌舞伎座の稽古が始まりました。私のお仕事は「十六夜清心」なのですが、こんな有名な芝居なのに今まで見たこと無いのです。稽古に入っていろいろ本を読んで全体の筋がわかり納得できましたが、普段上演する部分(今月も)だけだと序幕は「十六夜清心」の名場面がこの場に凝縮していていい雰囲気ですが、あとの強請になると白蓮と清吉が兄弟だったとか下男が捕り手の侍だったとか話がへんてこに展開して「ありゃ!」という感じで何が何だかよくわかりませんね。
3月14日から「とろう会写真展」が始まります。27日にフィルムをラボに持っていったんですけど、どんな出来か楽しみというか不安というか。
皆さん遊びに来てください。

「とろう会写真展」に播磨屋さんから
お花を頂戴しました
3月23日
「とろう会写真展」盛況のうちに19日に終了しました。
今年は昼間ギャラリーに居る時間がありましたので、たくさんの方にお会いできて楽しかったです。ギャラリーに詰めている間というのはお客様がいらっしゃると出展目録(そんな大仰なものではないですね。紙1枚です)をお渡しして、誰もいなくなると写真の話、カメラのカタログ見たり皆それぞれいろいろ。これといって何をするでもなく立ったり座ったり歩いてみたり何もしていないので呑気なようですがこれが結構大変なもので、2時から3時頃に襲ってくる猛烈な睡魔には参りました。こういうときに誰か来てくださると再び頭がはっきりして助かります。
今年は新しく撮ったものを出せましたが、のんびりしているとまた出すものがなくて過去の在庫で勝負と言うことになりますので来年に備えてまめに写真撮りに行こうと思います。本当にたくさんのご来場ありがとうございました。
例年よりも暖かくて3月中に桜が咲いてしまいましたね。隅田川の桜も満開、毎年見る景色ながら見事だなぁと思います。この土日に見物、なんて思っていましたが風が吹いたり雨が降ったり、早く見に行かないと散っちゃうかもしれません。
今月ももうじき千穐楽。来月は金比羅歌舞伎に行きますが、「向島の桜を見て旅に出かけやしょう」と言うのはどこかで聞いたことがあるなぁと思ったら「荒川の佐吉」でした。
本日で「BEN'S CORNER」3周年を迎えました。これからもよろしくお願いいたします。