1月1日
皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
30日は舞台稽古が夜10時過ぎまでかかりまして少々グッタリして帰ってきました。最近30日まで稽古をやったのは珍しいです。
例年と違ってお休みが1日少ないのでやる事が多くて大変。大晦日は朝から大掃除で久しぶりに「ダイソン」を手にして掃除機かけまくりでしたが、この掃除機はあらためてすごいですね。かけてもかけてもゴミの出てくるのが目に見えるのという、掃除機かけてるなぁという充実感があっていいです。特にカーペットの多いお宅では、このダイソンの醍醐味が味わえます
一段落したところで浅草に買い物に出かけ、並木で年越しそばを頂きました。
去年は掃除機が壊れ、雪が降ったという何だかガチャガチャの大晦日だったなぁなどと思い出しながら年越しそばの行列に並んでおりました。
熱燗一本に板わさ、鴨南、天そば、もり1枚で家内共々気持ちよく酔っぱらって、結構お腹にとーんと来たんですが、久しぶりの並木です。美味しいのでもうちょっと食べたいかなぁ…と目が欲しがっている様な感じ。しかしこのままお代わりしているとキリがないのでここで打ち止め。そば味噌を買って並木の藪をあとにしました。
昨晩、というかもう年が明けていたのかな?近所の隅田川神社(水神様)へ初詣に出かけました。落語「水神」の題名になっているこの神社。こぢんまりとした境内に小さなお社、とても雰囲気があります。水の神様という事で、お社の手前には狛犬ではなく狛「亀」が鎮座しておりまして、参拝の方がガラガラやってお詣りしている間、神主さんがずっとお祓いをして下さいます。初めてお参りに行ったときに、良いところだなぁと思いまして毎年お参りに行っています。
前にカウントダウンをしに浅草寺に行きましたが、あそこは人が多くて何が何だかわからないうちに本堂にぐーっと押されていってお賽銭投げて手を合わせる間もなく人の流れに乗って外に出されてしまう、という慌ただしくてあまりお詣りをした気がしないのと人の多さにくたびれるのでその後夜には行っていません。まぁ今月は浅草にいますから空いた時間にお詣りに行って来ようと思います。
日にちがないのとちょっとくたびれてしまったので、今年は実家に行かず家で静かなお正月。のんびりと過ごしております。
明日はもう初日。序幕からなので寝坊できません。
1月2日
元日って晴れの日が多いように思うのですが、昨日は珍しく曇りで風も強くて寒かったですね。2日間のお休みもあっという間に終わり、今日は初日。
お正月の浅草というのはすごい人出ですから、駅から浅草公会堂にたどり着くのに難渋して楽屋入りが結構ギリギリになった人続出、なんてことが以前ありました。
それからみんな用心して田原町から歩いたり、人の少ない道を見つけたりといろいろ対策を考えて来るようにしています。私も東武の浅草駅からどうするかなぁ?なんて考えていたのですが、今日は天気が悪かったせいかまだ人も少なく仲見世もすっと横切れて問題なく着く事が出来ました。
今月は序幕からお仕事ですが、お正月の序幕というのは劇場が暖まっていなくて、とても寒いです。舞台は照明でじきに暖まりますが、いつまで経っても寒いのは黒御簾。歌舞伎座などは一つの独立した部屋になっていますが、浅草公会堂では舞台の端を張り物で区切るだけでうしろはすかすか。どこからだかわかりませんが風がスースー流れていていつまでも暖まりません。今日も五段目の時に手が冷たくて「忍び三重」弾けるかしら?なんて心配になりました。
まぁ、何事もなく無事に終わりまして、二部の「五段目」を終わって歌舞伎座へ。歌舞伎座では夜の最後「島の千歳」「関三奴」に里長師、栄津三郎さんをはじめ出囃子で大勢出演されますので、初日のご挨拶に伺いました。
楽屋の廊下では「口上」の舞台に向かわれる播磨屋さんにお目にかかりました。
銀座は今日が初売り、すごい人出でした。みんな大きな福袋持ってすごいことになっています。私も「アップルストアー」の4万円の福袋、ちょっとグラッとなっていたんですがもう売り切れていたようです。まぁ無駄にお金を使わなかったということで良しとしますか。でも何となく気になるんだなぁ。
1月11日
お正月の浅草はすごい人でした。
三が日はとにかく人が多くて仲見世を突っ切れない、買い物に出ても公会堂に帰ってくるのに一苦労。食事やお茶するのもどこも満席で入れない。結局公会堂のロビーで時間をつぶすのが一番賢明だということになり、あまり外には出ませんでした。
松が取れて連休が終わって昨日あたりから本格的に世間は仕事始めでしょうか。浅草も普段通りになりましてちょっと落ち着いた感じになりました。
1月8日の第二部は「着物で歌舞伎」の日での着物をお召しになったお客様が沢山で、華やかでした。開演前には浅草の芸者衆による「浅草太鼓」の演奏がありまして、我々も着物のまま2階ロビーから拝見しました。普段お客様の居る時間には着物でロビーをうろうろしたりしませんが、この日は「着物で歌舞伎」の日なので目立たず大丈夫でした。
とにかく京都から帰って年末の稽古、年が明けて初日までというのがもう忙しくてちょっと疲れてしまったんですが、初日が明いてからは生活のペースが決まりまして体調が戻ってきました。年末の大掃除も中途半端で終わってしまったのでこれから片づけを始めて、いらないものはオークションで売って身の回りをすっきりしようかななんて思っております。
初詣に行った隅田川神社の狛「亀」ですが写真がありましたのでご覧下さい。
桜の季節に撮った写真ですので背景が彩り鮮やかです。

頭にお賽銭のっけています。この亀さんがお対でお社の前に鎮座しているのです。
今月は第二部の「五段目」でお役御免なので明るいうちに楽屋を出られて、ちょっと嬉しいです。
2月10日
1月26日に浅草歌舞伎が千穐楽となりましたが、しかしまぁ1月は連日寒かったですね。
中日過ぎた頃に風邪を引きまして、そんな大したことは無いだろうと思っていたら、これがどうもだんだんひどくなりました。そこにきて我が家はひどく乾燥していまして、寝ているときには喉がピッタリ張り付き息が出来なくなるような乾き方を毎日していたら、風邪は治らないし咳は止まらない、声は嗄れてピッタリ出なくなるといった状態になってしまいまして、お終いの方は本当に苦しかったです。
体はそんな状態でへばっていますから食べ物は何かこうガツンとくるものがやたら欲しくなります。陳健一さんの四川飯店を皮切りに中華、イタリアン。蕎麦屋に行けばカレーそば、と香辛料、ニンニク、唐辛子系のものを連日食べてしまいまして、これが声がれに余計拍車をかけたようです。
最後の3日間くらいは本当に声が止まりました。三味線弾きで良かった…
「カレーそば」といえば、六区フラワーロードをちょっと入ったところある「翁そば」。ここは前にエッセイで読んだ事がありまして、この時の内容もカレーそば。
ずっと気になっていたお店だったのですが、先月芝居の合間に行ってきました。
出てきたカレーそば、なるほどカレー粉が濃くて実にインパクトがあり良い香り。
食欲をそそられます。
通?はここに卵を落としてもらって「カレー南蛮そば・玉落とし」だそうで、私も注文しましたが、これが最高です。お店にいるお客さんを眺めても10人中7人くらいはカレーそばの注文ですから、これ人気があるんですね。
お店の方も丁寧でとても気持ちの良いお店です。
しかしお店のある場所が場所だけに、お客さんはOLさんから野趣あふれるおじさんまで様々です。おじさんたちはたいてい昼間っからビールをグビグビやっていて羨ましかったなぁ。
2月の博多座、稽古日程が思いの外ゆったりしていまして、全体の博多乗り込みは1月29日から。27日はお休みでしたが、宅急便出したり資料の準備で大忙し。
マンスリーマンションの手続きがありますので私は皆より一足先に28日に博多入り。いつも使っていたマンションがふさがっていたので、同じ親不孝通りにある別なマンションにしましたが、部屋も広くてきれいだし、インターネットもブロードバンド無料、電気器具も揃っていましてとても快適です。
29日から稽古が始まりましたが毎日とんとん進みまして、意外や意外!連日明るいうちに楽屋を出られました。博多に来て1週間くらいは暖かくて、そこらへんを歩き回っていたんですけど、初日が明いて2,3日してからいつもの寒さに戻りまして、歩いて通うのがだんだん困難になってきました。中州の手前の橋を渡るのと、リバレインのまわりは風が強くて本当に寒いです。
今月のお仕事は「時平の七笑」「女伊達「鶴亀」「大津絵道成寺」とそれぞれ間が1時間から2時間、と遠出は出来ずほとんど博多座近辺に居っぱなし。1日が結構長くて、ジリジリと毎日が過ぎていく感じです。
2月9日から「とろう会写真展」が始まりました。銀座にお越しの節にはどうぞお立ち寄り下さい。私は去年の隅田川の花火の写真を出展しております。
2月25日
すっかりご無沙汰しました。
2月は序幕の「時平」から「女伊達」「鶴亀」「大津絵」まで、それぞれ間が1時間から2時間くらいしか空かないのでほぼ1日博多座近辺で過ごす事になり、楽屋を出るのが夜7時半。いやー、長かった。
中日くらいからじわじわ疲れがたまってきて、最後の1週間のしんどい事。
短い間に外に出て、隣の「スーパーブランドシティー」あらため「イニミニマニモ」のソファーで居眠りしないと保たないような感じでした。
2月は暖かい日が多かったので過ごしやすかったです。博多座まで歩くのも楽で、1日マンションと2往復していたのでよく歩きました。天神から中洲川端なんて歩いてすぐなんですけど、中州に渡る橋の上とリバレインの近所のビル風が猛烈に寒くてめげてしまい、去年ほとんど地下鉄で通ってしまいました。それに比べると今年はとても楽、こんなに違うものかと思いました。
博多座が2月26日に千穐楽になりまして、27日お休み。28日からコクーン歌舞伎の稽古が始まりました。
今回のコクーン歌舞伎、「北番」「南番」と二つの形で上演されます。
「南番」はいつものやり方の「四谷怪談」、「北番」はまったくの新演出でということで、博多にいる間には詳しい事は何もわからず「四谷怪談、1日2回は大変だ!」なんて思っていたらそのうちに「北番はまったく新しく作るみたいで音も黒御簾を使わないらしい」なんて話が出てきました。
とりあえず稽古になってみないとわからないので1回目の「北番」の読み合わせというのに行ってみたら、プランとしては「北番」には黒御簾を一切使わない、とのことで、よっぽど何かない限りは「北番」のお稽古日は「お休み」と言う事になりました。途中3、4日「南番」の稽古がありまして、稽古割は出ていますがその進行具合でどちらをやるかはその都度発表するということで毎日連絡待ち。
結局新しく作る「北番」に多くの稽古日が当てられまして3月に入って10日くらいお休みになっちゃいました。「コクーンで四谷怪談1日2回公演」これはかなり大変な事ですからこっちは覚悟を決めて構えていたのに肩すかしを食ったような感じ。