8月26日

歌舞伎座が千穐楽になりました。今月やっていた芝居の雑感など。

◎丸橋忠弥
序幕の名台詞に名場面。気持ちいいですね。
幕明きからずっと弾いている「おいとこそうだよ」という曲、この芝居でしか弾いた事がないような気がするのですが、実に雰囲気のある曲です。立廻りはもう毎日ハラハラしながら弾いていました。
橋之助さん、捕り手の皆さんも本当にお疲れ様でした。

◎お兼
「お兼」には馬が出てきますが、この馬については今までにいろんな事があります。
中座で勘三郎さん(当時勘九郎さん)がやられた時ですが、花道の附際で馬の後ろ足の方が花道を踏み外してそのまま客席に落ちてしまった事がありました。
それも花道をくぐるちょっと深い階段のところだったので、こっちも弾きながら「あっ!」と思わず声を出してしまいました。
舞台にいる人間は全員「大丈夫かな」という気持ちだったと思います。
すぐに後見さんや場内の人に救出されてロビーに退出。
勘三郎さんも踊りながらずっと気にされていたと思いますが、舞台袖に小声で「もう出てこなくていいから」とおっしゃっていました。
しかし舞台が進むうちに「馬さん」再び舞台に登場。
勘三郎さんが「大丈夫か?」というように鼻面撫でてあげて、客席中「ホロリ」
大きな拍手。
終わってから「足」のお二人、精密検査を受けに行って、後日異常なしという事が
わかって一同ホッとした、なんて事がありました。

◎吉原狐
ほのぼのと良いお芝居でした。
私の先輩が附をされたのですが、吉原が舞台の芝居なので黒御簾の方も
端唄、小唄、、騒ぎなど、全編にわたって江戸前のすっきりした曲を弾いています。
珍しいところでは長唄「雨の四季」の「常盤橋」のひとくさり。
私も好きな曲なので、弾いていて気持ちよかったです。
ここ何ヶ月かコクーンの「四谷怪談」博多座の「白浪五人男」巡業では「すしや」
と黒御簾の定番合方をたくさん弾く芝居ばかりやっていましたので、
この「吉原狐」ではずいぶん気分が変わりました。

8月は「お兼」と「吉原狐」の間にお昼ご飯食べに行っていたのですが、
毎日「東銀座隠れ家ランチ攻略」のようなことをやっていました。

ちょっとご紹介すると
「ダズンローズ」の「1日15食限定、伊万里牛バラ肉使用、手作り欧風カレー」
「入きん」の「ビーフカレー」
「中華割烹わたなべ」の「担々麺」

結構お金使いましたが、まぁ毎日美味しいものを頂いて幸せでした。

2日間お休みで、8月29日から公文協西コースが始まります。
しばらくお江戸を離れますので、浅草「まさる」の天丼、「並木」でお蕎麦、
「万惣」のホットケーキ、「尾花」のうなぎ…まだまだ思いつくんですが、きりがない。
どれか二つ、三つ食べに行こうかな。

8月31日

歌舞伎座が26日に千穐楽。27日28日とお休み。
8月に入って2日目の休みです。

初めは日光あたりに一泊温泉でも、なんて言ってたのですが、そのうち動物園、
水族館でもいいかな、ということになり、結局沿線の「東武動物公園」に行って
きました。ここ私は初めて。
何といっても沿線ですから東武線に乗っていれば30分くらいで着いちゃう。
これが良いです。

動物園って私大好きで、のんびりしますね。
定番の動物の他に、ここでは「ふれあいコーナー」がありまして、
ひよこ、モルモット、ウサギ、なんとかゾウガメ、白いニシキヘビ(これはちょいと)
などにふれる事が出来ます。
ひよことかモルモットってほんわか暖かくて、手に抱いているとウトウト眠っちゃうし
可愛いです。
推定年齢50歳のゾウガメは皮膚がウロコですから触るとカチカチ。
修行を極めた高僧の様な目で、頭に触っても視線が動かない。何を考えているのかなぁ。
あとたくさんの犬がいる「ワンちゃんふれあい園」みたいのがありまして、ここにも入ったのですが、大型犬からチワワまですごい数。みんな可愛い!
気のふさふさな大きな犬(ぽちたまに出てくる子です。名前がわからない)
おとなしくてお利口でした。

ワンコたちと遊んですっかり癒され、帰りに「草加健康センター」へ。
ここは東武線の草加、松原団地間にありまして、こちらの目玉は草津からお湯を運んで
くる露天風呂の「草津の湯」。この硫黄のお風呂、本当に気持ちいいです。
身体の芯まで暖まって、一旦家に帰ってきました。
ちょうどお腹も空いたので、水戸街道と鐘ヶ淵通りの角にある「丸好酒場」へ。
ここは居酒屋とか下町大衆酒場の特集などでは一番に出てくる、真の下町の酒場です。
ここの酎ハイには氷が入りません。炭酸を店で作って冷やしているのを注ぐので、時間が経っても薄まらないのです。
ここの名物「牛モツ煮込み」は素晴らしいです。
脂身の多いモツを使うのでトロットロ。
「レバ刺し」は自家製のニンニク醤油をかけて出てきますが、新鮮なレバーは絶品であります。
こちらに来た時はこの三つ、食べて下さい。ご主人とおかみさんも楽しいです。
楽しい1日でした。

8月29日に松戸で公文協西コース初日。30日板橋とやって、8月31日は九州行き。
西コース、本格的に旅の始まりです。

4時の飛行機で大分に来ました。
この日は大分に行くだけ、公演はないので何だか呑気です。
上空では眩しいお日様に抜けるような青空、しばらく気持ちよく飛んできたのに九州近くになったら曇り、空港に着いたら土砂降りの雨でした。
バスで市内ホテルに向かったのですが、霧で高速道路は通行止め、
一般道は渋滞でなかなか進まない。1時間半くらいかかってようやくホテルに着きました。
バスですっかり体が固まってしまったので、荷物を置いて大分駅方面にお散歩。
駅前で焼鳥屋の店先に「晩酌セット」の看板を発見。
「地鶏炭火焼き」「地鶏のたたき」「中生」のセットで2100円。
このお料理、単品だとそれぞれ1100円するのでビールの分だけ得なのかな。
お腹も空いていたのですぐにお店入ってこれを頼みました。
出てきた二品はすごいボリュームで大満足。
炭焼きの地鶏にはゆずこしょうをたっぷり付けて「たたき」にはおろしショウガと
おろしニンニクを付けて、白ご飯に鶏スープを頂きました。
たいへん美味しゅうございました。


9月2日

福岡県は飯塚市、嘉穂劇場です。
ここに来るのは私初めてで、どんな小屋か楽しみでした。
私たち音楽関係の楽屋は隣接している木造2階建ての普通のお家
(元は旅館か何かだったのか)で8畳間二つに20人近く入って、まぁ狭いこと。
劇場の建物は大きく立派で1000人くらい入るそうです。
何年か前の水害で大変な被害を受けてから修復して、こちらの劇場の名物、
座長大会をはじめ、いろいろな公演に使われているとのこと。
篠山紀信さんが写真を撮りに来ていて、黒御簾も何枚か撮って下さったような…。

夜は仲間とモツ鍋食べに行きました。
おつゆの味が濃くて、モツも美味しくて、何だか食べ始めたらやたら食欲を
刺激されまして、40代半ばの男三人で10人前!よく食べましたね、まったく。
最後はチャンポンでしめるんですが、ここまでにお鍋のおつゆには旨味が
たっぷり出まして良い味!この濃いおつゆが麺にしみて美味しかったです。
また1軒、開拓しました。
この博多3泊は美味しいものがいろいろ食べられて幸せでした。

9月4日 

嘉穂劇場での2日間の公演を終えて、4日は小倉、北九州芸術劇場に来ました。
小倉に来るのは久しぶり。この劇場は初めてです。
昨日までの芝居小屋からガラッと変わって今日は最新の設備の劇場。
楽屋は広くて空調はいいし、舞台も広い。
仕事はやっぱりこういうところの方がし易いかなぁ。

天気が悪くなりまして今日の小倉は雨が降ったりやんだり。蒸し暑い1日でした。
今晩のホテルはリーガロイヤルホテル小倉の21階、すごい見晴らしで夜景がきれい。

これから1週間、周南市、呉、福山、岡山、神戸、滋賀、名古屋
と朝移動して公演、終演後移動という乗り打ちが続きます。
さぁ巡業らしくなってきたぞ!

9月5日

今日は、小倉から新幹線に乗り徳山で下車。山口県は周南市にやってきました。
周南市といえば、先日痛ましい事件の起こったところです。

周南市というのは聞いたことがないなあと思ってインターネットで調べたら、市町村合併で以前の徳山市といくつかの市や町が合併して名前が変わったそうです。会館に着いてみたら、以前何回か来たことがある動物園の隣の、旧「徳山市民会館」でした。

楽屋に入ってまずは楽器を立てますが、三味線の袋を開けてびっくり!。皮が裂けています。裂けていると言うよりは、胴の一辺のところの皮がはがれてずれちゃった状態。これでは演奏不能です。
この三味線、8月の末に張ったばかりでうちに置いておくのも勿体ないかなと思って旅に持ってきたのですが、あーあ。10日間の短い命でした。
予備の三味線は持ってきていますので支障はありませんが、旅が始まったばかりでこれでは大変不安です。今度の土日にでも家内にもう一丁持ってきてもらわないとダメかなぁ、なんて思っております。

こんなことがあって今日はいきなり気分的に疲れてしまいました。
今日は終演後、新幹線で広島に来ました。
明日は呉に行きます。

9月6日

夜中から広島方面はすごい雨。今朝はホテルの窓をたたく雨の音で目を覚ましました。

今日は広島からバスで呉へ。
高速道路に乗って40分くらいで呉市文化ホールへ到着。
ここに来るのは14,5年ぶりです。
十種香を終わってぶらぶら駅前へ。午後には雨も小降りになりようやく落ち着いたような感じ。
駅前の「そごう」を見て、もしかしたら…と思って7階のレストラン街に行ってみると、ありました!「四川飯店」。お昼ご飯は迷わずここに決定。
「激辛陳麻婆豆腐」「車エビの四川唐辛子炒め」美味しかった。ご飯がいくらでも入っちゃいます。

呉と言えばやっぱり「戦艦大和」。
「大和ミュージアム」というのがあるというので、行ってみました。戦争に関する祈念館とか展示館というのは、内容が重いですから、呑気にすーっと見ていられるものではありませんが、こちらでも写真、手紙、海底から引き上げられた遺品の数々等、展示されています。
この建物の中央に展示してある、何十分の一なのかな?大きな大和の模型は圧巻。
「回天」と「零戦」も展示されていました。

戦局が悪化していた苦しい時に「よくこんな大きな優れた性能のものを作ったなぁ」
感想はこれに尽きるでしょうか。我が国はすごい技術を持っていたんですね。
そして大和の壮絶な最後に胸を打たれました。
あまり時間がなかったので駆け足見学の「大和ミュージアム」でした。

終演後はバスで広島へ戻りました。明日は福山へ行きます。

9月9日

7日は広島から新幹線で福山へ。
福山に来るのはもう18年ぶりくらいでしょうか。新幹線のホームからどーんとお城が見えるというのしか覚えていませんでした。
劇場は「ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ大ホール」という長い名前ですごく大きな建物。装飾も立派で昔の宮殿みたいな感じ。
このホールの向かいには、大きな駐車場を隔てて、郊外によくある、これまた大きな建物のイトーヨーカドーと玉屋がありまして、間の時間つぶしは、ここで食事したり買い物して過ごしました。
終演後は新幹線で岡山に移動。昨日あたりから蒸し暑くて少々疲労気味。

8日、岡山市民会館で2回公演。今日の昼間は暑くて参りました。
食事して早々に楽屋に戻って、会館ロビーでJAZZのCD3枚、iPodに入れる作業をして過ごすうちに夜の部開演。
終演後新幹線で新神戸へ。6時半に楽屋を出て予定より早い6時42分の、のぞみに乗ることが出来ましたが、自由席は満席。新神戸までは約30分、デッキでおしゃべりしていたら着きました。
7時半頃、「ホテルニューオータニ神戸ハーバーランド」にチェックイン。
ここら辺の夜景は見事ですね。

昼間「今晩は神戸だからお肉食べたいね」なんて話していたのですが、夜仲間と食事に出かけてふらっと入った、ちょっと気取ったお店。
何と!但馬牛を食べさせるお店で、偶然希望通りお肉を食することが出来ました。
メニューにあった時価!の「但馬牛のサーロイン」
一応いかほどのものか伺ったところ100グラム5000円!。
これ2人前頼んだんですが、いやー、もう柔らかくって噛むと脂がキュッと…美味しかった。あと他にもいろいろお料理とって大満足でありました。

この1週間は強行軍でちょっと疲れ気味だったのですが、この夕食で元気が出ました。
明日は神戸で公演です。

9月12日

9日は、神戸で公演。
久しぶりの神戸なので昼夜の間ぶらぶらしようと思っていたのに、この日は暑くてとても外を歩いていられるような状態ではなく、食事してすぐにホールに帰ってきてしまいました。
終演後京都へ。

京都で三味線を持ってきてくれた家内と合流。京都も蒸し暑かったです。
京都タワーの裏にちょっと小洒落たお店の並んでいる路地がありまして、その中の一軒に行きました。
干物をお膳にある火鉢で自分で焼いて、ご飯はというと、こだわりのお米を釜飯の小さいお釜で注文してから炊いてくれるというもの。
干物の盛り合わせに、サバのぬか漬けの「へしこ」、ご飯は「幻の銀シャリ」というのを頂きました。お魚も美味しいし、久しぶりの「へしこ」これがちょっと炙るといいんです。炊きあがったご飯もピカピカで、もう美味しくてお腹に優しい大変結構な夕ご飯でした。

10日は京都駅から琵琶湖線に乗って大津下車。
「琵琶湖ホール」に行きました。ここもは初めて来ましたが、新しくて大きいホール。建物が大きいので楽屋の廊下歩いているとどっちに行くんだか迷うことしばし。
終演後、再び京都に戻って新幹線で名古屋へ。
この移動は久しぶりに「やったなぁ」という感じでした。予定の電車はどれも時間的に余裕のあるものだったのですが、まず大津駅に着くとすぐに電車が来まして、7時18分発という予定より15分早いのに間に合いました。7時27分に京都駅着。
予定の新幹線は7時46分なのでゆっくり乗変出来るな、なんて思ったら、仲間の一人が「7時32分っていうのがあるけど頑張ってみる!」だって。「…あと3分」
「うおー」重い荷物を持ってエスカレーターを駆け上がり新幹線のホームに出ると、その32分発の「のぞみ」がホームに入ってきました。まさかこれに間に合うとは思いませんでしたね。
名古屋は次なので、指定席の空いているところに座って、しばらくは「ハァハァ」言いっぱなし。結局4本早い新幹線に間に合って予定より45分早く名古屋に到着。
いやー、疲れたけどこの変な達成感?
昼夜2回公演の乗り打ちもこの日で一段落、しかしちょっと疲れた。

11日、豊川。豊川稲荷があるところです。
この日は5時から一回公演なので、昼間は久しぶりにゆっくり。
行きはバスでしたが名古屋から豊川までは64キロ、1時間半近くかかりました。
行きのバスが思いの外疲れましたので、帰りはタクシーで名鉄の「国府」という駅に出まして、ここから名鉄で名古屋に帰ってきましたが、名鉄って結構飛ばす電車で、なかなか速くて気持ちよかったです。体も楽で、早く戻ってこられました。本隊のバスより30分くらい早く着いたのではないかなぁ。
夜は味噌煮込みうどん食べに行きました。

9月14日

12日は近鉄で三重県は津へ。三重県文化会館中ホールです。
西コースはこの日が中日。ようやく半分終わりました。
小倉からの乗り打ちが終わって名古屋で3連泊。この3日間は1回公演だったので、本当に助かりました。

11日に豊川から帰ってきて、「ちょっと疲れちゃったなぁ」なんて思っていたところに、喉がチクッと痛くなりまして、これで扁桃腺でも腫れたら大変だと思い、濃いイソジンでうがいしちゃったら、うがいで余計喉をやられたようです。何やってんだか!
相変わらず体ははっきりしないし、ひどくなる前にと津から名古屋に帰ってきて耳鼻科に行ったら「扁桃腺は大丈夫だけど、ちょっと腫れてるかな」という状態。微熱もあったようです。薬をもらって精神的に一安心。

名古屋駅の高島屋。13階のレストラン街にある「とり 五鐵」
ランチタイムに店頭に出ていた親子丼の写真が美味しそうなので入ってみたら、何とここは人形町の「玉ひで」のご主人がプロデュースしているお店。こりゃ食べなきゃ、と入って「特撰しゃも親子丼」を頂いたんですが、間違いなく「玉ひで」の味。ちょっと味が濃くて久しぶりのお江戸の味は良いなぁ。
この「五鐵」という名前、お好きな方はすぐおわかりになると思いますが、ご存じ「鬼兵犯科帳」に出てくる鳥鍋屋「五鉄」からとったそうです。

13日、名古屋から名鉄にのって江南下車。ここからタクシーで15分。
扶桑文化会館です。ここは初めて来ましたが、小さい建物なのに本花道がある本格的な劇場。舞台と客席のバランスが良くて、使いやすそうな感じ。
新幹線に乗って博多から名古屋までやっと帰ってきたのに、今日から再び西へ下ります。この日は1時半から1回公演、私は序幕でお終いですので、2時20分頃楽屋を出て、名鉄で名古屋に戻り、新幹線で新大阪へ。
宿は心斎橋の「日航ホテル大阪」。
あいにくの雨でしたが27階からの展望はなかなかのもの。ちょっと買い物に外に出たんですが。雨は土砂降りでかなり肌寒く、喉の具合も良くないので早々に帰ってきました。

14日、新幹線で相生下車。バスで播州赤穂へ。
普通に赤穂市って言えばいいんですが、やっぱり芝居者としては「播州赤穂」って言わないといけません。こんな有名な芝居ゆかりの地なのにどういうわけか今まで縁がなく、私今回が初めてです。2回公演なら間にあちこち見に行けたのですが、あいにく今日は1回公演。劇場から1度も外に出られませんでした。
名物の「赤穂の塩」買いたかった。

終演後は琴平へ。バスで2時間の移動。
以前は金比羅歌舞伎に行く時、新幹線で岡山、岡山から瀬戸大橋線で琴平というルートでしたが、最近は飛行機で高松空港へ行くのがほとんど。というわけで今日は久しぶりに瀬戸大橋を渡りました。お天気も良くちょうど夕焼けで気持ちよかったです。
6時半頃、琴平着。宿に入って食事をしたあと、腹ごなしにコンビニへ。ちょっと歩いて帰ってきてから待望の温泉へ。ここのお湯は柔らかくてのんびり入っていられます。

明日は「待ってました!」の休演日、何をしようかな。


9月15日 お休み

普段はもうちょっと寝てたいなぁなんて、なかなか起きないのが休みとなると6時半頃起きちゃって温泉入りに行って、7時半には朝ご飯食べて、休みとなるとどうしてこんな風になるのか?

8時半にはホテルを出て、金比羅さんへお詣りに出かけました。

久しぶりの石段は強烈でした。最初の急な300段くらいが大変で、心拍数は上がるし、滝のような汗、足は痛くて重くなってくる…。
これを越えればあとの約400段はそんなに苦になりません。
しかしきつかった。

本殿に着くと風も涼しく爽快。お天気良かったので讃岐富士をはじめ遠くまでよく見えました。

9時半にはホテルに帰ってきてシャワーを浴び、何となく喉の調子がおかしいので駅前のお医者さんへ。

3年前の金比羅歌舞伎の時にも扁桃腺でお世話になったお医者さんで、受付の人が何となく覚えていて下さったようでした。

朝からご飯食べて山に登って帰ってきたくらいですから、体調はそんなに変ではないし熱もないと自分では思っているわけですが、熱を測ったら37度ちょっとあります。「ちょっと熱ありますね」と言われましたが、これはお詣りから帰ってきて30分も経ってなく、まだ汗も引かない状態で熱を測ったので体温が上がっているのではないかなぁなどと思いながら、診察室へ。
ずいぶん丁寧に見て下さって、レントゲンで胸部撮影までして肺の異常はなしとこと。抗生物質の点滴をして帰ってきました。

お医者さんを出て琴電の駅に来るとあと5分くらいで高松行きの電車が出るところ。
唐突に切符を買って高松まで行って来ました。
これといって目的もなく行ったので、2時間くらいぶらぶらしてセルフのうどん食べて、再び琴電に乗って琴平に帰ってきました。

夕食の時食堂で仲間にあったら、みんなお詣りには行って、それぞれいろいろな過ごし方をしていたようです。

お休みはすぐに終わっちゃいますね。

9月18日

16日から3日間、金比羅歌舞伎 金丸座で公演。
私は3年ぶりの金丸座ですが、今までに何度も来ていますので、昨日まで公演をやって来たあちこちのホールより、この小屋は体にしっくり来るような感じがします。楽屋のおばちゃんも顔見知り、まぁ勝手もわかっていますので楽屋や舞台など迷うことはありません。

心配していた台風13号。金丸座は楽屋から舞台に行くのにちょっとだけ外を歩かなくてはならないので「雨はやだなぁ」と毎日、天気がいつ崩れるのか楽屋から空模様を眺めていましたが、雨が降るどころか晴れ間が出たり「あれっ!」って感じ。
昨晩九州を通過した夜中頃には風が強くなりましたが、雨は降らず。結局高松方面にはそれほど影響はなかったようです。
西コースというとかなりの確率で、行った先で台風の直撃に遭うのですが、今回は全くなし。本当に助かります。

18日、金比羅最終日。今日は昼1回公演なので、私は序幕でお終い。本隊の出発は3時間後なので、一足先に高速バスで松山に向かうことにしました。
台風一過で快晴。涼しい風の吹き抜ける高速の善通寺バス停でバスを待っている時の気持ちのいいこと。
ここから松山までは約2時間。高速バスは空いているし広くて快適でした。本隊のバスは、というと乗せるだけ乗せてぎゅうぎゅうの満席状態で走りますから結構大変。バス代は自己負担でしたが今日は快適な移動でした。

2時半にはホテルに入り、大街道のアーケードをぶらぶら。
このアーケード、500メートル近くありましてかなり歩き甲斐があります。ここを最後まで歩いて右を見ると銀天街のアーケード、これが先ほどと同じくらい距離があるのかな、先が見えないくらい長い!。ここを歩くと伊予鉄道の松山市駅に出ます。
再び歩いて元に戻って、今回第一目標の「道後温泉」に向かいました。松山は今回初めてで、行ってみたいところは色々あるのですが、やっぱり一番行きたかったのはここ。
有名な風情のある建物に古風なお風呂場、少々熱めで柔らかいお湯も良かったです。
程よく温まって外に出ると「ひゃー、涼しくてなんて気持ちいいんでしょ」
っとまわりを眺めると「道後麦酒館」という看板が!
これは考える間もなく直行。「坊ちゃんビール」をグラスで一気飲み。美味いっ!

酔い覚ましに商店街をぶらぶら歩いて道後温泉駅に来ると、レトロな市電「坊ちゃん電車」だったかな?止まっています。普通の市電より少し料金が高いんですが、楽しそうなのでこれに乗って帰ってきました。

明日は休演日、松山で1日お休みです。

9月21日

19日はお休み。実に呑気な1日でした。
日記をご覧になった皆さまからは「一体どういう生活してんの!」とお叱りを受けるかもしれませんが、まぁ平にご容赦を。

この日、松山は快晴。まずはホテルを出て松山城へ。
行きはロープウェイで上まで行きました。お城っていうのはどこもそうですが、天守閣までひたすら登り坂と階段の連続。天守閣の急な階段を上りきった時には足がガクガクしていました。松山城天守閣は今改修中で、天守閣のまわりは作業用の足場が組んであって、景色がよく見えずちょっと残念。風が気持ちよかったです。

大街道に戻って、昨日歩いた長いアーケードを抜けて松山市駅へ。これといって目標を決めていないので、行動が行き当たりばったりです。
歩いてちょっと汗をかいたので、市電に乗って道後温泉へ。
今日は「椿の湯」に行きました。ここはまだ新しいところなのかな?きれいな建物ですが、風呂場の雰囲気などはちょっと古めかしくて「道後温泉本館」に似ています。
お湯も同じような感じ。真っ昼間のお風呂は最高です。
ここで風呂上がりの仲間に会いまして、昨日いった「道後麦酒館」へ。

ここでは3種類のビールを頂くことが出来ます。
「坊ちゃんビール」は色の淡い、さっぱりとした味わいのケルシュタイプ。
「マドンナ」は少し色の濃い風味濃厚なアルトタイプ。
「漱石」はコクのある黒ビール、スタウトタイプです。

前日は「坊ちゃん」を飲んだので、この日は「マドンナ」と「漱石」を頂きましたが、どちらも違った個性で美味しく、また一気のみ。
温泉に入って真っ昼間のビール。本当に幸せでした。

程よく酔っぱらって市電でホテルに戻り、休憩。

夜は先ほどの仲間と韓国料理を食べに行きまして、美味しいキムチに海鮮豆腐チゲにマッコルリなど頂きました。
三人、口を揃えて「今日は朝から温泉入って、ビール飲んで、居眠りして起きたらまたビール、幸せだったなぁ」
でも店を出てから「もしかしてこの旅中の幸せを今日で使い切っちゃったかも…」
ちょっと心配になった3人組でありました。

松山に来てから観光マップなぞながめていて「とべ動物園」が目にとまりました。
「とべ動物園」って何か有名な動物がいたような気がして、ネットで調べたらあの「白くまピース」がいるところではありませんか!。NHKで放送した「ピース」の特集番組を見てから我が家はすっかり「ピース」のファンになってしまいまして、その後発売になったDVDも買ってしまったほど。子熊の時の「ピース」はぬいぐるみみたいで本当に可愛かったです。
今はすっかり大人のホッキョクグマになってしまった「ピース」ですが、ファンとしては一度ご本人に会ってみたいなぁと思い、この休みの日に行こうと思ったら、残念なことに休園日。
20日は内子座公演で一日内子へ行ったきり。
ひらめいたのが21日。この日は移動で大阪に行くだけなので、
松山出発をちょっと遅くすれば可能。ということで21日に早起きして「ピース」に会いに行ってきます。

9月21日

20日、内子座
松山からバスで約1時間。
今回の旅、私、初めて行くところが多いですが、ここも初めて。
内子という町、実にのんびりした、タイムスリップしたようなところでして、古民家の並ぶ趣ある町並みを保存している地区があります。
大正時代に造られた小屋は金丸座を一回り小さくしたくらい。古い構造なので黒御簾が上手にあります。
舞台と客席の距離が近いので、お客さんの反応がストレートに感じられて、その空間はとても濃密なものでした。

21日 移動日
早起きして「とべ動物園」に行って来ました。
JR松山駅からバスで40分。砥部町に入るとまわりには山が迫ってきまして、木々の緑が爽やか。
朝一番、開園と同時に動物園に入ったのは初めてです。
見ていくうちに気が付いたんですが、朝の動物園ってちょうど掃除や餌の時間ですから動物たちがとても活発です。カバはザブザブ池の中を動いているし、象もノシノシ歩き回って気持ちのいい食べっぷりで、昼間より生き生きしているように見えました。
動物の檻の前にはそれぞれ飼育員の方の手書きの解説があり、わかりやすくて楽しかったです。

「白くまピース」
最近、てんかんの発作を起こすようになってしまって、あまり体調が良くないそうです。最初は檻の奥に入ってしまって顔を見せませんでしたが、餌の時間になったら外に出てきましてリンゴをかじっていました。ちょっと元気が無いように見えましたが、目が優しくて仕草がのんびりしていて可愛かったです。
会うことが出来て感無量でありました。

「とべ動物園」から松山駅に戻り、大阪まで移動です。予讃線特急で岡山まで2時間半。岡山から新幹線で新大阪へ。
ホテルはつい先日泊まったホテル日航大阪。また27階で今度は御堂筋に向いているお部屋。景色良かった。

9月24日

22日 岸和田

なんばから南海電車特急ラピートで20分、岸和田に来ました。
有名な「だんじり」ですが1週間くらい前に終わっていまして、残念。
一度見てみたいです。

「浪切ホール」初めて来ましたが、ここは歌舞伎のために造られたようなホール。
本花道があって客席も歌舞伎座のように四角く舞台を囲んでいます。特に今回は一階席前方の椅子席を取っ払って桟敷になっていまして、コクーンとか中村座みたいな雰囲気になっています。
舞台も楽屋も広々としていて、気持ちよく仕事が出来ました。

この日は終わって名古屋へ移動。
この移動、駅に着くと間もなく電車が入って来るという、ロスタイムほとんどなしの乗り継ぎが岸和田駅、難波駅、新大阪まで続きました。
その度に「乗っちゃう? 行けー、ウオー」荷物抱えて走り出すというのをやりまして、大汗かきました。その甲斐あって本隊より45分早く名古屋に着きました。
宿泊地の移動はこれが最後。千穐楽まで名古屋泊。

23日 相生座

名古屋から中央本線で20分、多治見下車。ここからバスで40分
「相生座」に到着。
この小屋。ゴルフ場の真ん中に建っています。詳しいことは相生座のHPに書いてありますが、ゴルフ場のオーナーさんが古い相生座の建物を移築して保存をしているとのこと。外に出るとまわりはゴルフ場で、森林浴をしているよう。特にこの日はお天気も良く空気もカラッとしていて、今までで一番爽やかな日だったように感じました。
「内子座」をもう一回り小さくしたような「相生座」。
今回の旅で芝居小屋をあちこちまわってきまして、それぞれ独特の雰囲気があって良かったのですが、芝居が始まってからの小屋の空気の「濃さ」。私としてはここがベスト1かな。
空気が乾燥しているところに純木造の建物、三味線も良く鳴っていました。

24日 平成中村座

7月、9月と2ヶ月の東西の巡業もいよいよ最終地。
「名古屋平成中村座」にやってきました。予定表には中村区にある「同朋高等学校」の体育館が会場となっていまして、いったいどんなところなのかと思っていましたが、なるほど大きな体育館です。1階の柔道場が楽屋、2階の体育館が舞台になっていまして、とにかく広い!。全部平場でお客さんは座布団に座ってご観劇。
びっくりしたのは花道の長さ。約24メートルあるそうです。
芝居が始まってみると出入りの長いこと。揚げ幕を出た役者さんがあんなに小さく見えるのは初めてです。

ここで27日まで公演です。

9月27日

公文協西コース千穐楽
7月、9月と60日間にわたる東西公文協の旅が終わりました。
普段の巡業ですと総勢70人くらいなのが、今回は何と!120人近い大所帯。
最後まで事故も無く無事に終わって良かったです。

今日は1回公演なので、3時前には新幹線に乗ることができまして名古屋を後にしました。
申し遅れましたが、来月私は名古屋の御園座に行きます。
稽古は明日28日からなので、そのまま名古屋に居続けで良さそうなものなのですが、紋付も無ければ着物も無い。ホテル暮らしの諸々のものを送らなくてはならないので、一旦東京に帰る事にしました。

明日のお昼頃にはまた新幹線に乗って名古屋へ向かいます。トホホ

9月28日

お昼の新幹線で名古屋に戻ってきました。
どうも何だかねぇ…新鮮味の無い風景。

稽古は早い時間に終わったんですが、ちょっと疲れちゃったので、夜は「山本屋本店」で、9月15日より再びメニューに戻った「スタミナもつ味噌煮込みうどん」食べちゃいました。うーん、元気出た!

来月の私のお仕事は昼の部の「藤娘」と夜の部の「操三番叟」です。時間としてはそれぞれ20分、30分なので、始まっちゃえばすぐに終わってしまいます。
稽古中も早い時間に終わりそうで、助かります。

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